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tokyo
「PERSONA」
鬼海弘雄

2018年8月31日(金)─2019年1月16日(水)
休館日: 10月13日(土)、12月31日(月)〜1月3日(木)

若かった頃、哲学者の福田定良先生にお会いした。表現することが人生でいちばんのあそびだと勘違いしてしまった。それ以降、市井の人たちの肖像を撮らせてもらっている。功利に傾きがちな社会では、他人(ひと)に思いを馳せることで互いに呼吸が楽になり、人生を楽しむコツだと信じている。その当たり前なことで、他人にも自分にもやさしくなることができるかもしれないという妄想を育ててもいる。有用な情報を伝えることのないポートレートは、ただ、観る人の体温をおびた想像と思いやりだけが表現を支えてくれる。きっと、あなたの肉声に無口なポートレートたちも、たくさんのことを話しかけてくるにちがいない。

後援:秋田県教育委員会、潟上市教育委員会
 

鬼海弘雄(きかい・ひろお)

きかいひろお/1945年山形県寒河江市生まれ。トラック運転手、職工、造船所工員、遠洋マグロ漁船乗組員、現像所勤務などさまざまな職業を経て写真家に。’73年より浅草に通い、出会った人びとを撮り続ける。『王たちの肖像』で日本写真協会賞新人賞、伊奈信男賞、『INDIA』で「写真の会」賞、『PERSONA』で土門拳賞、日本写真協会賞年度賞を受賞。おもな著作に『東京迷路』(小学館)、『Asakusa Portraits』(ICP/Steidl)、『誰をも少し好きになる日 眼めくり忘備録』(文藝春秋)、『世間のひと』『靴底の減りかた』(筑摩書房)、『東京ポートレイト』『アナトリア』『India 1976‒2016』(クレヴィス)などがある。


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